「無人野菜売り場」に倣う、日本人気質
私がこのテーマに興味を持ったのは、
職場にある”オフィスグリコ”に興味を持ったから!☺︎
What'sオフィスグリコ?
こういうボックスにお菓子が入っていて、100円をカエルの口に入れれば自由に取っていけるもの!
全国にコンビニがいまや5万件あるのに対し、なんとオフィスグリコは10万箇所にも設置されているという普及率。。すごすぎる。。
これを入社当初見たときには、
「なんだこれ。万引きし放題のシステムじゃん。」と思ったちょっと心の汚い私。(笑)だって、センサーで動いてるわけでもなく、誰かが見張っているわけでもないんだもん。
でも実際調べてみると、なんとお金の回収率が96%!!誰も見てないのに、日本人は本当に正直だなーという印象を持った。
そもそもオフィスグリコは無人野菜売り場をモデルとしているらしく、無人野菜売り場のシステムは海外では理解できないらしい。
そもそも、無人野菜売り場とは、農家などで採れた野菜を所定の場所へ置き、道行く人々が決められた額のお金と引き換えに野菜を取っていく、日本の昔からあるビジネスモデルである。労働力と人件費の削減が期待できるが、最大の懸念点は万引きである。
ヨーロッパでも万引きが多発している中、日本人だけが正直にお金を入れ、そしてそのお金に見合った分だけ野菜を持っていくのには、思想に理由があるとしか思えない。
気になって調べまくった結果…↓↓
◆仮説①「誰かに見られているかもしれない」
こういった考えは誰にでもある。万引きしているのを誰かに見られたら…といった恐怖心である。
この「誰かに見られているかもしれない」といった思考は、遺伝子的に、肉食動物に食べられないための防衛能力であることが分かった。
でも、これは人間であれば誰しもが持ち得ている能力である。
よって、日本人独自のものではないため、これではないな…という結論に。
◆仮説②「無宗教の日本人?」
外国人と日本人の最大の違いは宗教であるとし、そこを観点として調べた。
そうしたらどんぴしゃ!
海外と日本では、そもそもの国民の思想が異なるのである。
(イスラム教やそのほかの宗教に関しては言及できないが)海外で広く信仰されているキリスト教において、まずアダムとイヴが神様から食べちゃダメだよ、と言われていた「知恵の実」をヘビにそそのかされて食べてしまったことから、“罪の意識”を覚え、とたんにお互い裸でいることが恥ずかしくなったという話がある。知恵の実を食べてしまったから、「人間は生まれながらにして罪を持っている」という原罪、という概念ができた。罪の意識が芽生えたことこそに罪があるらしい、という、なんとも哲学的な話だが。
よって人間とは、
“生まれながらにして悪い生き物であり、生きていくその過程において、より良い人間となるように尽力していかなければならない”
という思想が主である。
しかし、日本人は違う。
日本人は中国の思想家・孔子の弟子である、孟子が提唱した「性善説」という思想が根強い。
“人間は生まれながらにして良い生き物であり、だから悪いことをしないようにしましょう!”
といった考え方。めっちゃわかるーーーって感じ。だから、悪いことをしちゃいけません、って教育なんだと思う。
日本人が海外で騙されやすいのもこの思想からだと思う。人間はみんな良い人、という共通概念があるから、騙されるなどとは思ってもみないのだ。
よって、日本は性善説が主な思想なだけでなく、国家としてこの概念を共通認識としている、実に珍しく素敵な国なのだ。素敵、といった言葉にも理由があり、無人野菜売り場をたとえば海外でやろうとしたら、このシステムがきちんと機能するまでに1000年はかかる、といわれているらしい。(その国々によって差異はあるが)
人口減少で生産力も労働力も国力も低迷していく日本にとって、最終的に海外に向けて輸出できるものは“日本人気質”、と言われているのには、こういった理由もあるらしい☺︎♪